フランクフルトの長谷部 photo/Getty Images
ブンデスリーガで流行り始めるリベロ
数年ほど前は4バックを使用するチームが大半を占め、どこか3バックは時代遅れのシステムと考えられているところがあった。それに伴い、「リベロ」として活躍する選手も減少。
しかし、独『Zeit』はリベロの役割が戻ってきたと取り上げている。ドイツでリベロといえばフランツ・ベッケンバウアーの印象が強く、同じくドイツのローター・マテウスなどもリベロとして成功を収めた。
では、今のブンデスリーガでリベロといえば誰を思い浮かべるのか。日本のサッカーファンに限らず、多くの人はフランクフルトの長谷部誠を真っ先に考えるのではないだろうか。長谷部は中盤を本職としてきた選手だが、ニコ・コバチ前指揮官のアイディアもあって3バックの真ん中でプレイするのが当たり前になってきている。チームメイトを巧みにコントロールしながら危険を察知し、ボールを持てば正確に前線へ届ける。この役割が長谷部に合っている。
同メディアは、「一見絶滅したようなものが戻ってきた。多くのブンデスリーガのクラブがリベロを復活させている。素晴らしい見本と言えるのは長谷部だ」と伝えており、昨季までシャルケでプレイしていたベテランDFナウドと合わせて現代のリベロとして称賛されている。
他にもバイエルン行きが内定しているシュッツトガルトDFベンジャミン・パヴァール、ヘルタ・ベルリンのカリム・レキク、アウグスブルクのラニ・ケディラらがリベロとしてプレイする機会があったと取り上げられており、3バックの中央にリベロの役割をこなせる選手を配するやり方も見慣れたものとなってきた。