フランクフルトの長谷部 photo/Getty Images
最後方からチームを統率
2018ロシアワールドカップ終了後、日本代表を長年まとめてきた主将の長谷部誠は代表引退を宣言した。今年1月に35歳を迎えたことを考えると、年齢的に代表を去るにはちょうど良いタイミングだったのだろう。
しかし、少々もったいないとも思えてくる。今でも所属するフランクフルトでのパフォーマンスが高評価を得ているからだ。現在日本代表を指揮する森保一監督は、サンフレッチェ広島時代にも3バックを愛用してきた。日本代表ではあまり3バックにトライしないが、長谷部が代表でリベロを務めたらどうなるのか気にならないといえば嘘になる。
フランクフルトは先日ブレーメンと2-2で引き分け、長谷部もPKを献上してしまった。納得できる結果ではないだろうが、相変わらず長谷部への評価は高い。PKを献上したプレイ以外は良かったとの評価だ。
35歳になってますます重要度が増すベテラン・長谷部について独『Frankfurter Allgemeine』は、「フランクフルトの国防長官」と称える。守備を束ねる統率力はもちろん、長谷部は試合中にほとんどミスをしない。若手も多いチームを最後方からまとめる姿は国防長官の呼び名がしっくりくる。
リベロの位置からの攻撃の組み立て、最終ラインの統率の両方で高い判断力が求められるが、メンタルと判断力の部分は長谷部が常に評価されてきたところだ。ベテランになってからリベロにポジションを変えた今こそ、全盛期と言ってもいいのではないか。
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