ザンクトパウリの宮市 photo/Getty Images
サッカー選手らしさを実感する充実のシーズン
ブンデスリーガ2部で13試合に出場して1得点3アシスト。成績はやや物足りないかもしれないが、26歳のFW宮市亮はザンクトパウリで充実のシーズンを過ごしている。
宮市は高校時代から大きな注目を集めていたスピードスターで、アーセナルへの移籍が決まった時には日本のサッカーファンに衝撃が走ったものだ。将来的には日本代表のエース候補になると考える人も多かったはずだが、残念ながら期待通りとはならなかった。
宮市のキャリアを妨害したのは度重なる怪我で、これまで何度も長期離脱を余儀なくされてきた。復活は難しいのではと思われる時期もあったが、26歳を迎えた宮市はついに本格ブレイクの時を迎えようとしている。
独『Hamburger Morgenpost』も、宮市が良いコンディションを維持している点に注目している。今季ザンクトパウリでは9月のオスナブリュック戦で35.17km/hのトップスピードを記録したことが話題を呼んだが、同メディアも宮市のことを「日本のロケット」と評している。ドイツでも圧倒的なスピードが認められているのだ。
攻撃的な選手として1得点3アシストの成績は納得のいくものではない。宮市本人も「より多くのアシストとゴールを決めないといけない」と口にしている。しかし、まずは怪我なくシーズンを戦えていることを喜ぶべきなのだろう。
「今は本物のフットボーラーと感じている」との宮市のコメントも紹介されているが、これまではピッチの上よりも屋内でリハビリをこなす時間の方が長かった部分もある。そこから考えると今季は大きすぎる一歩だ。
ザンクトパウリでも主力となっており、コンディション向上からゴール&アシスト量産へと目標は変わってきている。やや遠回りなキャリアにはなってしまったが、今からでも日本代表の主力になることはできる。2022カタールワールドカップで世界のDFを自慢のスピードでぶち抜く姿が見られれば言うことなしだろう。
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