マンUのグリーンウッド photo/Getty Images
この10年で世代交代が起こる
2020年代のサッカー界では、非常に大きな世代交代が行われることになるだろう。この10年の間にリオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドが引退、あるいは欧州五大リーグを離れる可能性は大いに考えられるため、世界最高の座が入れ替わる10年になるはずだ。
では、メッシ・ロナウド時代を引き継ぐのは誰になるのか。英『BBC』が候補となる選手を数名リストアップしているが、やはり最右翼はパリ・サンジェルマンFWキリアン・ムバッペだ。
ムバッペの場合はすでにスーパースターの領域にあり、元マンチェスター・シティDFマイカ・リチャーズは「ムバッペがメッシやロナウドほどゴールを奪うとは思わないが、彼は見てきた中で最高の若手だ。ピーク時のティエリ・アンリに近いものを見ている」と絶賛する。メッシ、ロナウドから王座を奪う可能性は非常に高い。
同メディアは2020年代最高のスターになるのは誰かアンケートも取っているが、ムバッペは58%と圧倒的な人気を誇っている。
それに続くのはアトレティコ・マドリードFWジョアン・フェリックス、ドルトムントMFジェイドン・サンチョの2人だ。フェリックスは昨夏に1億2600万ユーロの移籍金でアトレティコ・マドリードに加わっており、サンチョも移籍する場合は似たような金額がかかってくるだろう。ムバッペほどではないが、彼らも高額な移籍金を動かす次世代のスーパースター候補だ。
中盤の選手もリストアップされている。同メディアがプッシュするのはトッテナムMFデル・アリ、マンチェスター・シティMFフィル・フォデン、レヴァークーゼンMFカイ・ハフェルツ。
デル・アリは現在ジョゼ・モウリーニョの指導を受けており、得点を奪える選手であることからNEXTランパードのような選手になることが期待されている。
フォデンはまだ完全にブレイクしたわけではないが、リチャーズは「プレミア最高の才能」と絶賛している。マンCを含めイングランドサッカー界が育成を間違えなければ、2020年代のスターとなれる逸材だ。
ハフェルツに関してはブンデスリーガでブレイクしたこともあり、現マンCのケビン・デ・ブライネのような存在感を放つMFになることが期待されている。デ・ブライネもヴォルフスブルクでブレイクし、マンCでスーパースターとなった。ハフェルツもビッグクラブ移籍の時は近く、中盤の支配者となれる才能だ。
また、リヴァプールのトレント・アレクサンダー・アーノルドの名前もリストアップされている。今はサイドバックを担当しているが、そのキック精度から中盤もこなせると評価される。2020年代のうちに中盤へコンバートされる可能性もあり、それこそデ・ブライネのようにアシストを量産する存在になるかもしれない。スティーブン・ジェラードの後継者に近い存在と言えよう。
彼らに続くのは、まだ10代のプレイヤーたちだ。レアル・マドリードFWロドリゴ・ゴエス(18)、バルセロナFWアンス・ファティ(17)、バレンシアFWフェラン・トーレス(19)、マンチェスター・ユナイテッドFWメイソン・グリーンウッド(18)の4人もリストアップされている。
チャンピオンズリーグ史上最年少得点記録も塗り替えたファティ、19歳時点ではクラブ記録となる50試合以上の出場を果たすトーレス、リチャーズがウェイン・ルーニーと同じく「100万年に1人の才能」と称えるグリーンウッド。彼らがムバッペらを飛び越えて2020年代の王者になる可能性も考えられる。
偉大すぎるメッシ&ロナウド時代から若手へ。この10年では世代交代が1つのキーワードとなっていくはずで、このリストの中から誰が抜け出すのか楽しみだ。
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