ウルブズでは苦戦したクトローネ photo/Getty Images
クトローネもイタリアへ戻ってきた
イタリア国外で活躍しているイタリア人選手といえば、サッカーファンは誰を思い浮かべるだろうか。イタリアは強豪国の1つではあるものの、国外で成功を収めている選手はあまり多くない。
おそらくはパリ・サンジェルマンMFマルコ・ヴェッラッティ、チェルシーMFジョルジーニョあたりを思い浮かべた人が多いはずだ。実際、昨年11月のイタリア代表メンバーには前述した2人を除いてDFエメルソン・パルミエリ(チェルシー)、FWステファン・エル・シャーラウィ(上海申花)しか国外クラブから召集された者がいない。
伊『Calciomercato』は、イタリア人選手が国外のスタイルや生活への適応に苦戦するケースが多いと指摘する。10日には昨夏ミランからウォルバーハンプトンに移籍したばかりのFWパトリック・クトローネがフィオレンティーナへ加わることになった。たった半年でイタリア期待の若手ストライカーがイタリアへ戻ってきたのだ。
クトローネはミランで二桁得点を決めたこともある選手だが、プレミアリーグでは全く結果を残せなかった。今回のフィオレンティーナ復帰劇はイタリア人選手が国外で苦戦しやすい傾向にあることを示すものになったとも言えよう。
同メディアは他に国外で苦戦したイタリア人選手たちをリストアップしているが、例えば現在ラツィオでゴールを量産するFWチーロ・インモービレもドルトムントとセビージャでは散々な成績だった。今季のセリエA得点王レースをリードする男がドイツとスペインで苦戦したとは少し驚きでもある。
他にもアトレティコ・マドリードで自慢の攻撃力を披露できなかったMFアレッシオ・チェルチ、レアル・マドリードに加わってから問題行動ばかりが目立って肝心のサッカーでは目立った結果を残せなかったFWアントニオ・カッサーノ、吉田麻也とチームメイトだった元サウサンプトンFWマノーロ・ガッビアディーニ、チェルシーからローマにレンタル移籍しているDFダヴィデ・ザッパコスタ、マンチェスター・ユナイテッドで苦戦しているDFマッテオ・ダルミアンが紹介されている。
彼らもイタリア国内では輝きを放ったものの、国外へ向かうと結果が出なくなる。セリエAそのものがハイレベルなコンペティションのため問題ないとも言えるが、クトローネまで結果を残せかったのは少々複雑か。
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