バイエルンのアルフォンソ・デイビス photo/Getty Images
思わぬブレイクで広がる未来
アリエン・ロッベン、フランク・リベリの後継者候補の1人として獲得した選手が、ダビド・アラバの後継者候補にもなるかもしれない。
現在のバイエルンで新たなユーティリティプレイヤーとして注目を集めているのが19歳のFWアルフォンソ・デイビスだ。
しかし、ブレイクしたポジションは左サイドバックだ。左サイドバックはアラバのものだったが、今季は最終ラインに負傷者が出たこともあってアラバをセンターバックに回す機会が出てきた。そこでデイビスを左サイドバックで起用することになったのだ。
これが想像以上にフィットすることになり、デイビスは自慢のスピードで広範囲をカバーすることができる。昨年10月26日のウニオン・ベルリン戦からは10試合連続で先発しており、すっかりバイエルンに欠かせぬ選手となりつつある。
ブンデスリーガ公式も、「ダビド・アラバの後継者か、はたまたウイングのアリエン・ロッベンの後継者か。デイビスが向かう方向性はバイエルンが直面している問題だ」と伝えており、今のバイエルンは嬉しい悩みを抱えている。まだ19歳であることを考えると、答えをすぐに出す必要はない。必要に応じてサイドバック、ウイングをこなしていけばいいだろう。
以前バイエルンのハサン・サリハミジッチSDは「彼は世代最高の選手の1人だったと思ったから、獲得した。サポーターは彼のようなスピード、テクニック、フィジカルを備えた若手を待っていた。
バイエルンは昨夏にフランス代表DFリュカ・エルナンデスも獲得しており、エルナンデスもセンターバックと左サイドバックの両方をこなす選手だ。左サイドバックでデイビスが機能すると分かった今、バイエルンでは最終ラインの選択肢が増えてきている。
数年後にデイビスがどのような選手へと成長しているのか。アラバも28歳を迎えているため、アラバの後継者候補として育てるのもいいだろう。あるいはキングスレイ・コマンが負傷がちということを考え、将来的にはウイングで起用してもいい。道は広がっており、将来が非常に楽しみだ。
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