アストン・ヴィラのグリーリッシュ photo/Getty Images
展開される包囲網
その才能が認められた証ではあるものの、本人としてはこれ以上なくフラストレーションが溜まっているかもしれない。今季プレミアリーグに昇格を果たしたアストン・ヴィラの中で一人気を吐く活躍を見せているMFジャック・グリーリッシュ。
しかし、シーズンも終盤戦に差し掛かっている今、グリーリッシュは少し苦戦を強いられ始めているか。それまで順調に積み重ねていたゴールは第24節ワトフォード戦を境にパタリと止まり、アシストもその試合以降で記録したのはわずか「1」のみ。プレミアで実力を証明したはいいが、その影響でここ最近は激しいマークに遭いプレイエリアが狭まっている。少し窮屈そうにプレイしている印象だ。
そんなグリーリッシュに対して、他クラブのマークが激しくなっていることが見て取れる統計が明らかとなった。グリーリッシュが今季プレミアリーグで記録している“被ファウル数”が多すぎるのだ。データサイト『WhoScored』によると、その数はなんと「122」。これは2位の選手に28回もの差をつけて欧州5大リーグトップの数字となっている。いくらフィジカルコンタクトの激しいプレミアと言えど、ここまでの多さのは驚きと言えるだろう。
なお、このグリーリッシュの被ファウル数は、その突破力からよくファウルを貰う選手として例に挙がるリオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドの今季合計数より、なんと「43」も多い数字となっている。
もちろんグリーリッシュの被ファウル数がここまでの数字となったのは、彼のファウルの貰い方が上手いというのもあるはずだ。激しい寄せに対して、この天才MFはうまく身体を捻ってファウルを誘うことも少なくない。選手としてのインテリジェンスを感じる一面とも言える。しかし、裏を返せばそれだけオンプレイ時に自由がないということ。この状況にはグリーリッシュ本人もなかなかにやり辛さを感じていることだろう。
活躍すればするほど、その“包囲網”が強固なものとなっているグリーリッシュ。はたして、この逆境を天才MFは今後どのように突破しにかかるのだろうか。24歳のさらなる爆発に期待がかかる。
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