ザルツブルクでプレイする奥川 photo/Getty Images
ゴール期待値がウインガーでリーグ最高
ザルツブルクにいるもう1人のサムライを忘れてはいないだろうか。同クラブの日本人選手と言えば、どうしても今冬リヴァプールへ移籍した日本代表FW南野拓実のイメージが強い。
現在23歳の奥川は2015年に19歳の若さで京都サンガからザルツブルクへと移籍してきた選手だ。以降はオーストリア国内やドイツクラブへのレンタル移籍を経て、今季から所属元のザルツブルクでプレイしている。
移籍直後からザルツブルクで出場機会を得ていた南野とは少し違う経歴だけに、印象が薄い人がいるのも無理はないかもしれない。しかし、奥川は復帰初年度となった今季はここまで公式戦27試合に出場しており、ザルツブルクにとって重要な戦力となっている。柔らかなボールタッチを武器に相手を翻弄するドリブルは現地での評価も高い。武者修行でじっくり経験を積んだ成果が出ていると言っていいだろう。
そんな奥川の驚異のスタッツが明らかとなった。今季ここまでオーストリア・ブンデスリーガで8ゴール6アシストを記録している同選手。これだけでも十分な成績だが、ゴール期待値は同リーグの中でもトップクラスの数値をマークしているという。データサイト『Opta』によると、そのゴール期待値は「8.7」。簡単に言えば、奥川は今季ここまでのリーグ戦で8.7ゴールを奪うに値するパフォーマンスを披露しているということになる。
今後プレイタイムを増やしていく中でこのレベルをキープできれば、奥川は南野に続く“金の卵"として近いうちにビッグクラブへステップアップする道も見えてくるだろう。はたして、また欧州で活躍するサムライがトップレベルへの階段を駆け上がることはあるか。ザルツブルクで活躍する23歳の日本人アタッカーからはこれからも目が離せない。
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