世界各地でプレイしてきたボージャン(写真はストーク・シティ時代) photo/Getty Images
欧州を離れてアメリカへ
リオネル・メッシ2世との呼び名に翻弄されるキャリアは、想像以上に厳しいものがあるのだろう。
バルセロナの下部組織でゴールを量産したことからメッシと比較され、常にプレッシャーを感じ続けてきたのがFWボージャン・クルキッチだ。
バルセロナでは期待に応えられず、2011年にはローマへ移籍。そこからもミラン、アヤックス、ストーク・シティ、マインツ、アラベスと、欧州を一周するかのようなキャリアとなってしまった。
そして2019年夏、ボージャンが選んだ行き先はアメリカ・MLSのモントリオール・インパクトだ。ついに欧州を離れることになったわけだが、29歳のボージャンはアメリカでのサッカーを楽しんできたようだ。
米『ESPN』によると、ボージャンは「僕にとってお金は最も重要なことではないし、世界最高のチームでプレイすることも最重要なことではない。僕にとって最も重要なのは、フットボールを楽しめる場所にいること。チームを助け、クラブからの信頼を感じられることなんだ」とコメントしている。
29歳で欧州トップクラブではなく、アメリカでプレイしているのは当初想定していたキャリアではなかったはず。それでもボージャンはモントリオールでサッカーを楽しめているようだ。
今は新型コロナウイルスの影響でサッカーはストップしてしまっているが、MLSでモントリオールを上位へ導くことがボージャンにとっての喜びとなっているのだろう。欧州を離れたことで、メッシ2世との呪縛から解き放たれたのかもしれない。
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