ミランで躍動するベナセル photo/Getty Images
中盤の主力は入れ替えの時期が迫っている
マンチェスター・シティの中盤には、世界でもトップレベルの実力者が揃っている。ケビン・デ・ブライネ、フェルナンジーニョ、イルカイ・ギュンドアン、ベルナルド・シウバ、ダビド・シルバ……。
もはや手のつけようがないほどに完璧な構成と言っていいかもしれない。しかし、マンCがこの魅惑の中盤を今後数年にわたって維持できるかは微妙だ。フェルナンジーニョはすでに35歳を迎えており、パフォーマンスがいつ衰えてもおかしくない。D・シルバも今季限りでの退団をすでに明言している。さらに大黒柱であるデ・ブライネも、UEFAから下されたCLへの2年間出場停止処分によってその去就が不透明となっている。
デ・ブライネのことは一旦置いておいたとしても、フェルナンジーニョとD・シルバは近いうちにいなくなる。となれば、その代わりとなる選手が必要だ。そんな中、仏『FootMercato』はマンCがある一人の選手に注目していると伝えている。
それはACミランに所属するアルジェリア代表MFイスマエル・ベナセルだ。同メディアによると、マンCは2015年から2017年までプレイしたアーセナル時代よりベナセルに目をつけていたとのこと。中盤の人員は足りていたため今まで獲得を見送ってきたようだが、ここにきて急速にマークを強めているようだ。
今ではミランの中盤に欠かせない存在となっているベナセル。巧みな足技でスルスルと相手を抜き去ってしまうドリブルは一級品だ。守備面でもピッチ全体をカバーする走力は素晴らしいものを持っている。攻守にファイトできる選手とあって、ジョゼップ・グアルディオラ監督としても欲しい人材であることは間違いないだろう。
ミランの中心選手であるだけにベナセルの引き抜きは少し難しそうだが、はたしてマンCは交渉の席でロッソネリを説き伏せることができるのだろうか。来季シチズンズで中盤の鍵を握るのは、このベナセルという男かもしれない。
●電子マガジンtheWORLD(ザ・ワールド)最新号を無料で公開中!
電子マガジン最新号は、「欧州サムライ伝説」。中田英寿、小野伸二、中村俊輔など……、欧州で日本人フットボーラーの道を切り開いたパイオニアたちの偉業を、貴重な写真とともに振り返ります。
http://www.magazinegate.com/theworld/