最終ライン前の“番人”となったサムライ ドイツで輝き増すパー...の画像はこちら >>

シュツットガルトの遠藤 photo/Getty Images

シュツットガルトの絶対的存在に

中盤、さらにはリベロまでこなす長谷部誠もドイツ国内で高い評価を得ているが、どこか似た空気を感じさせるのがドイツ2部のシュツットガルトでキーマンとなっているMF遠藤航だ。

長谷部と遠藤は全く同じタイプというわけではないが、守備の統率者としてチームに欠かせぬ存在となっている点は共通点と言える。

一見すると2人とも地味なプレイヤーだが、時間をかけながらクラブのキーパーソンとなってきたのだ。

遠藤もここ数試合は絶賛されるケースが続いており、独『Echo24』も「日本人のタックルは指揮官マタラッツォのお気に入りとなった」と取り上げている。

スコアレスドローに終わった7日のオスナブリュック戦でも遠藤は当たり前のようにフル出場を記録。白星を挙げられなかったのは残念だが、守備的MFとして2試合連続クリーンシートを達成できたのは大きい。

「遠藤は時計仕掛けのように、毎週シュツットガルトでプレイしている。シュツットガルトの最終ラインの前で遠藤は不可欠な存在であり、それが完全移籍となった理由だ。前半戦のカールスルーエ戦でスタメンに抜擢されて以降、彼は非常に重要だ」

同メディアもこのように遠藤を称えているが、決して大袈裟ではないだろう。昨年11月24日のカールスルーエ戦からはずっとフル出場を続けており、スタメンが当たり前となった。

決して派手に目立つタイプの選手ではないものの、冷静な判断力と日本人離れした強靭な体で地上戦と空中戦の両方を支配する。ポジション的にも、日本代表における長谷部の後継者に最も近い存在かもしれない。

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