リヴァプール移籍の可能性が報じられているチアゴ photo/Getty Images
ノイアーも残留を望む
バイエルン・ミュンヘンの中盤に長らく君臨していたテクニシャンだが、彼は今夏ドイツの強豪を離れることとなってしまうのだろうか。スペイン代表MFチアゴ・アルカンタラの去就は、チームメイトにとっても気になるトピックのようだ。
2013年夏にバルセロナ時代の恩師であるジョゼップ・グアルディオラ監督に引き抜かれる形でバイエルンへとやって来たチアゴ。それから7年の月日が経過し、ドイツの絶対王者での通算出場数は気づけば231試合。今ではチーム内でも屈指の古株選手となっている。生え抜きでこそないが、彼は間違いなく近年におけるバイエルンの成功を支えた立役者の一人と言えるだろう。
しかし、そんなチアゴに今夏移籍の噂が浮上している。獲得に名乗りを上げているとされるのは、今季のプレミアリーグ王者であるリヴァプール。中盤にファイタータイプの選手を揃える彼らだが、チアゴのようなテクニックとビジョンに優れた選手というのはいない。現地メディアによると、ユルゲン・クロップ監督はチームに創造性をプラスしたいと考えており、そこで白羽の矢を立てたのが経験豊富なボールアーティストのチアゴだったという。
本人も移籍を希望しているとの報道もあるが、はたしてどうなるか。現在は非常に微妙な状況が続いていると言っていいだろう。バイエルンとしては彼を失えば大幅な戦力ダウンとなることは必至。同僚もテクニシャンの流出を恐れているようで、GKマヌエル・ノイアーはチアゴが退団となればバイエルンは“中盤のエンジン”を失うことになると語る。
「チェルシー戦がチアゴにとってバイエルンでプレイする最後の試合にならないことを願っているよ。ボールを持っている際の彼は、僕らにとって非常に貴重な選手なんだ。この上なく重要だよ。彼は中盤におけるエンジンのような存在で、バイエルンの原動力と言っても過言ではないね」
現地時間8日に行われるチャンピオンズリーグのチェルシー戦前の会見で、チアゴについてこのように語ったノイアー。同僚は残留を望んでいるが、このテクニシャンの気持ちは残留と移籍どちらに傾いているのだろうか。現所属チームとの契約期間が残り1年となる2020年夏、29歳は決断を下す。
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