昨季はハーツで活躍した食野 photo/Getty Images
ポルトガルで中島級のブレイクを果たしたい
ビジャレアルで奮闘するMF久保建英、バルセロナBのMF安部裕葵、アルミニア・ビーレフェルトへ向かったMF堂安律、川崎フロンターレで活躍を続けるMF三笘薫など、今の東京五輪世代は2列目の争いが非常にハードだ。
来夏までに序列がコロコロと変わっていく可能性もあり、このサバイバルは最後の最後まで続くだろう。
ガンバ大阪から昨夏にマンチェスター・シティと契約を結び、昨季はスコットランド1部のハーツへとレンタル移籍。残念ながらハーツは降格となったが、今季からはリオ・アヴェにレンタル移籍することになった。
その食野は20日のトンデラ戦に途中出場を果たすと、0-1で迎えた後半アディショナルタイムに見事な同点弾を記録。リードしていたトンデラとしては不用意なプレイだったが、中盤でリオ・アヴェがボールを奪ったところからのショートカウンターで最後は食野が左足を振りぬいてみせた。
まだまだヤンチャな雰囲気を残す22歳の食野は、ハーツでプレイしていた昨季もテクニックは高い評価を得ていた。久保や堂安らとは異なるリズムを持つアタッカーで、上手くいけば東京五輪でポジションを掴める可能性もある。
ポルトガル『O Jogo』は「最高のデビューを果たした」と食野を称えているが、今季どこまで数字を上げられるだろうか。ポルトガルは日本代表FW中島翔哉がポルティモネンセで大ブレイクを果たした場所でもあり、同じく中堅クラブのリオ・アヴェから食野伝説を本格的にスタートさせてほしいところだ。