チェルシーのズマ photo/Getty Images
ワールドクラスへ成長したい
今夏チェルシーが獲得したDFチアゴ・シウバに求められるのは、単なる守備の整備だけではない。その豊富な経験から、若手選手の成長を促す仕事も求められているのだ。
特に同じセンターバックの選手は、チアゴ・シウバから何かを盗んでやろうと必死になっていることだろう。25歳のフランス代表DFクルト・ズマもその1人だ。
ズマは評価が難しいDFで、ジョゼ・モウリーニョ体制のチェルシーで早い段階から起用されてきた過去の実績がある。ところが、そこからズマはストーク・シティ、エヴァートンと中堅クラブへのレンタル移籍を経験。やや成長スピードが止まったところがある。
25歳になったズマが今後目指すのはチェルシーでのポジション確保と、激戦区であるフランス代表のセンターバック争いに勝利することだ。今月の代表マッチウィークでズマは離脱したライプツィヒ所属DFダヨ・ウパメカノに代わって追加招集されたが、試合に出場することはなかった。まだフランス代表でポジションを確保するレベルにはないのだろう。
そんなズマにとってチアゴ・シウバのアドバイスは貴重なものとなるはず。偉大なるベテランDFの指導で成長すれば、フランス代表での立ち位置も変わってくるかもしれない。
「チアゴとの仕事にとても興奮しているし、それは僕だけではないと思う。多くの選手が同じ感情を抱いているはずだ。
クラブ公式にて、ズマはこのように語っている。特にポジショニングなどボールを持っていないところの動きはチアゴ・シウバから学ぶことも多いはずで、ズマが一段階上のセンターバックに成長するチャンスと言えよう。
狙うは来年のEURO2020でのフランス代表入りだ。スタメンは難しいかもしれないが、チェルシーでの猛アピールでメンバー入りの権利を勝ち取りたい。