首位トッテナムも取りこぼし目立つ photo/Getty Images
首位トッテナムも引き分けは4試合もある
面白いと言うべきなのか、上位陣が不甲斐ないのか。今季のイングランド・プレミアリーグは荒れている。
現在首位に立っているのは7勝4分1敗の成績で勝ち点25を稼いでいるトッテナムだ。ジョゼ・モウリーニョらしい手堅いチームになっており、ソン・フンミンとハリー・ケインのコンビも見事に機能している。
それを全く同じ成績で追うのが2位リヴァプールだ。こちらは怪我人が続出しているが、それでも昨季王者らしい粘り強い戦いで勝ち点を稼いでいる。
両チームとも上位にふさわしいチームなのは間違いないが、プレミアの首位にふさわしい内容かと問われれば微妙なところだ。トッテナムは今節クリスタル・パレスと1-1で引き分けており、格下相手の取りこぼしもまだまだ多い。
リヴァプールの方もアストン・ヴィラに2-7のスコアで敗れたゲームがあり、昨季までの安定感が欠けている。
順位表を見ると、首位トッテナムと10位アストン・ヴィラの勝ち点差は僅か7点しかない。まだまだひっくり返せる数字であり、現時点での優勝予想は非常に難しい。
これをハイレベルな混戦と捉えるべきなのか。トッテナムとリヴァプールは引き分けが4つもあり、上位陣が不甲斐ないとも言える。英『sky Sport』によれば、12試合終了時点で首位と10位の勝ち点差が7点しか離れていないのは2001-02シーズン以来のことだという。
その後徐々に差が開いていくことになったものの、当時最終的に優勝したアーセナルは引き分けが9試合もあった。勝ち点87を稼いだとはいえ、取りこぼしが目立ったのも事実だ。
新型コロナウイルスの影響による昨季からのスケジュール変更など、例年とは違う負荷が選手たちにかかっていることも混戦の理由の1つだろう。普段とは異なる戦いとなっているが、最終的に抜け出すのはどのクラブか。今季は2001-02シーズンのように多少の取りこぼしがあっても優勝を狙うことは可能かもしれない。
これはトッテナムにとってはチャンスとも言えるが、最後までこのデッドヒートは続くのか。今季は予想のつかないシーズンだ。