“セリエA最高級FW”の評価は難しい EUROで輝いてほしい...の画像はこちら >>

ラツィオの点取り屋インモービレ photo/Getty Images

ラツィオ以外でも輝けることの証明を

ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド、ベルギー代表FWロメル・ルカク、ポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキ、イングランド代表FWハリー・ケイン。彼らは今夏のEURO2020で得点王を狙えるだけの実力を備えたストライカーだ。



その争いに割って入れるだろうか。実力的には、ラツィオでプレイするイタリア代表FWチーロ・インモービレも大会で輝いてほしい選手だ。

31歳のインモービレは評価が難しい選手で、現在所属するラツィオでは驚異的なペースで得点を量産してきた。昨季は36得点を挙げてセリエA得点王のタイトルを獲得し、今季も14得点を挙げている。得点感覚は世界トップクラスだ。

しかし、インモービレはスペインのセビージャとドイツのドルトムントで大失敗した苦い経験を持っている。母国イタリアでしか結果を残していないことになり、この成績が評価を難しくしている。

ラツィオはあくまでイタリアの準強豪クラブといった立ち位置で、インモービレは超がつくビッグクラブで結果を残していない。実績の割にはチャンピオンズリーグでのプレイ機会も少なく、今ひとつワールドクラスと言い難いところがある。

EURO2020のようなビッグトーナメントはそうした評価を変えるきっかけとなるはずで、インモービレの爆発にも期待がかかる。イタリア代表も優勝を狙うだけの力は持っており、今夏は古豪復活を印象付けるためにもEUROで結果を残したい。

トリノのアンドレア・ベロッティ、パリ・サンジェルマンで評価を伸ばすモイーズ・キーンなどインモービレのライバルとなるストライカーが他にもいるが、競争に打ち勝ってEUROでネットを揺らせるのか。
イタリア代表から大会得点王が出るシナリオにも期待したい。

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