存在感を増してきたバルベルデ photo/Getty Images
セルタ戦に右ウイングで先発出場
現地時間3月20日に行われたリーガ・エスパニョーラの第28節でレアル・マドリードはセルタを3-1で下した。公式戦3連勝を飾ったチームの中で復調の気配を見せているのがフェデリコ・バルベルデである。
この試合で右ウイングとして先発に名を連ねたバルベルデは、カゼミロ、トニ・クロース、ルカ・モドリッチとともに同時起用。本職のセンターハーフでも見られる強度の高いプレッシングと走力を活かしたスプリントでレアルの前線からの守備を引き締める働きをこなす。
その効果もあり試合を優位に進めると、前半20分と30分にカリム・ベンゼマがゴールを奪い試合を進めていく。レアルはチャンピオンズリーグのアタランタ戦に続く好パフォーマンスでその中でバルベルデも流れに乗り持ち味を発揮した。
ジネディーヌ・ジダンのもと昨季ブレイクをはたしたバルベルデだが、今季はここまで怪我による離脱もあり昨シーズンほどのインパクトを与えられていなかった。また、カゼミロ、クロース、モドリッチという不動の中盤が依然として君臨しており、なかなかその牙城を崩すには至っていなかった。
しかし、ここ数試合は先発での起用も増えはじめ徐々にパフォーマンスを取り戻しつつある。また後半26分にはクロースがマルコ・アセンシオと代わり、バルベルデは本職であるセンターハーフにポジションを移した。これまで中盤で3選手への依存が高かったレアルだが、このウルグアイ代表MFの復調でレベルの高いローテーションも可能になるのは国内リーグとCLの戦いを残すチームにとって好材料だろう。
ジダンは今季怪我人の影響もあり[4-3-3]と[3-5-2]を併用しているが、3バックを採用したアタランタ戦、4バックを採用したセルタ戦と最近はシステムに関係なくバルベルデを先発に送り込んでいる。フランス人指揮官から寄せられる厚い信頼もウルグアイ代表MFにとっては大きいだろう。
また、CLの準々決勝でレアルはリヴァプールと対戦することが決まっている。
リーガ・エスパニョーラでの逆転優勝とCL準々決勝に向けて本来のパフォーマンスを取り戻してきたバルベルデ。レアルのスカッドに厚みをもたらすダイナモのさらなる成長に期待したい。