GK谷は安定したセービングで後方を支える photo/Getty Images
今季初の無失点勝利となった谷晃生
ルーキー田中聡の得点で、5試合ぶりの勝利を手にした湘南ベルマーレ。その中でもう1人、勝利に大きく貢献した選手がいる。
広島の守護神・大迫敬介との"U-24日本代表正GK対決"となったこの試合。両選手とも3月に行われたU-24代表戦に出場しており、両者にとって負けられない一戦となった。その中で谷は、安定感のあるセービングを披露する。41分に青山敏弘のペナルティエリア外からのミドルシュートを片手でセーブ。76分には、相手の右サイドからの野上結貴の低弾道の速いクロスをパンチングで弾き、勇気を持った飛び出しでピンチを未然に防ぐ。
さらに83分には1本のロングフィードから、古林将太にパスを通しチャンスを創出。攻撃の起点にもなるなど、自身の持ち味を存分に発揮。今試合を視察に来ていた川口能活U-24日本代表GKコーチにも、積極的にアピールした。
谷のプレイで最も注目すべきはセービング能力だ。広島戦前での今シーズンのセーブ数は「35」、またペナルティエリア外からのシュートセーブ率は100%とまだ失点を許していない。1試合平均セーブ数も「4.4」を記録。
現在20歳で、湘南のゴールマウスを守る谷。国内でも好成績を記録し、大迫との日本代表対決に勝利した谷が、日の丸を背負い夢の舞台でゴールマウスを守る争いに一歩リードしたかもしれない。湘南を最後方から支える若き守護神の今後のパフォーマンスに注目だ。