このゴールで長いトンネルを抜けるか スランプに陥るイングラン...の画像はこちら >>

スランプから抜け出せないスターリング photo/Getty Images

二桁得点記録も厳しい評価に

今季は何かと不調が取り正されているマンチェスター・シティ所属のラヒーム・スターリング。同郷もフィル・フォデンの台頭もあってか大一番ではベンチに座ることが多くなっており、言ってしまえば2番手の存在になっている。



そんなスターリングだが、8日に行われたチェルシー戦では2月21日アーセナル戦以来のクラブでの得点となった。イングランド代表ではサンマリノ戦でネットを揺らしていたが、マンCでのゴールは実に3ヵ月ぶりと本人としても嬉しいだろう。

これで以前のスターリングが復活となれば話は早いのだが、そううまくはいかないのかも知れない。この試合でもドリブルでの突破やラストパス、シュートの精度共に以前にイングランド代表FWの姿はなかった。データサイト『WhoScored.com』によればドリブルの成功数が2回とチームトップとなっているが、効果的な場面での打開ではなかった。

この試合のゴールでリーグ戦二桁得点となったが、点取り屋としてのイメージは湧いてこない。
地元紙『Manchester Evening News』はスターリングにPKを外したセルヒオ・アグエロに次ぐ低い評価である「5」を付けている。ゴールを決めたにもかかわらず、この低い評価は試合内容での出来の悪さを物語っていると言える。

また、パフォーマンスの低下は6月に開催予定となっているEURO2020への出場にも影響する。代表では背番号「10」を付けており、先日のワールドカップ欧州予選でも招集され代表では不動の地位を築いているが、代表監督であるガレス・サウスゲイトもこの不調は見逃さないだろう。

26歳とまだ未来のある同選手だが、このスランプを抜け出せなければ今後の活躍は難しいだろう。メンタルの問題もあるだろうが、スターリングの復活に期待したい。