今季ブレイクを果たしたフォーデン photo/Getty Images
飛躍の年となった
プレミアリーグとカラバオ杯を制し、2冠を達成したマンチェスター・シティ。29日に予定されているCLのファイナルに勝利すればクラブ史上初の快挙となり、今季は最高のシーズンとなるだろう。
そういった好成績を残したチームにはたいてい若手や既存選手の急成長があり、その選手がチームを引っ張る傾向にあると言える。今季のマンCはそういった出来事が起きており、中心選手であるケビン・デ・ブライネがシーズン中盤で離脱したが、イルカイ・ギュンドアンとジョアン・カンセロの成長で事なきを得ている。若手の台頭と言えば、フィル・フォーデンの大ブレイクがそれにあたるだろう。
昨季限りでクラブを退団した現レアル・ソシエダ所属のダビド・シルバの後釜として期待されていたフォーデン。今季の活躍を見ればプレイスタイルは違えど、存在感としては近いところまで来ていると言える。そんなイングランド代表MFだが、今季序盤は今ほどの地位は築けていなかった。どちらかと言われればベンチスタートが多く、後半から投入されて流れを変えていた。
ターニングポイントとなったのはやはり4-1で勝利したリヴァプール戦か。この日は[4-3-3]の最前線での先発となり、偽9番の役割をこなしていた。前線で自由にポジションを移動させる流動的な動きはハマっており、イルカイ・ギュンドアンの2点目をアシストしている。そして後半83分、縦パスを収めたガブリエウ・ジェズスが右サイドに展開。フリーで受けたフォーデンがペナルティエリア内に進入し、左足を一閃。
スケールのデカさを感じさせるダメ押しの4点目となった。
このゴールの衝撃は大きいだろう。以前はどちらかというと他人をサポートする場面が多く、自分を全面に出しているプレイは少なかった。その後はCLのドルトムント戦のような自分でシュートを打つようになっており、リヴァプール戦のゴールが自信となったようだ。
29日のチェルシー戦では先発が予想されるフォーデン。自身の活躍でビッグイヤー獲得に貢献して欲しい。
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