ドリブルを仕掛けるガラン(右) photo/Getty Images
もっと上のステージで見てみたい選手
スペイン代表の攻撃的左サイドバックといえば、今回のEURO2020でも招集を受けているバルセロナDFジョルディ・アルバ、バレンシアDFホセ・ガヤの2人だ。
爆発的なスピードと攻撃性を持つ2人はスペインにとって貴重な攻撃オプションだが、実は今季のリーガ・エスパニョーラでは彼ら以上に攻撃面で存在感を放ったスペイン人レフトバックがいたのだ。
岡崎慎司と同じウエスカでプレイした26歳のハビ・ガランだ。
左サイドバックから左サイドハーフまでこなすガランは主に2部でプレイしてきた選手なのだが、1部でも持ち前の攻撃力を存分に発揮。今季のリーガ・エスパニョーラではバルセロナFWリオネル・メッシに次いで多い121回ものドリブルを成功させた。
しかもガランのドリブルは失敗が少ない。今季のリーガで最も多くのドリブルを成功させたのはメッシで159回だが、メッシは88回の失敗があった。
ポジションが違うとはいえ、121回成功させたガランは失敗が30回しかない。この確実性は左サイドバックとして非常に頼もしい。
ドリブル成功数3位のレアル・ベティスFWナビル・フェキル(85回)、ビジャレアルFWジェラール・モレノ(71回)と比較してもガランの数字は印象的で、1部で十分なインパクトを放ってみせた。
格下クラブゆえ目立たない存在ではあったが、その攻撃性はもっと高いレベルで試す価値があるはずだ。英『Leeds Live』によれば、現在はプレミアリーグのリーズ・ユナイテッドが関心を寄せているという。ステップアップにふさわしいタイミングと言えよう。
攻撃面のみを考えるならば、いつか代表でテストされる日がくるかもしれない。