ガンバからゴールを決めた韓国で輝く日本人とは 過去に浦和レッ...の画像はこちら >>

ACLでも結果を残す邦本(写真は昨季) photo/Getty Images

チームの2点目を決めた邦本

AFCチャンピオンズリーグガンバ大阪とKリーグの全北現代モータースが対戦。開始早々に失点したG大阪だったが、パトリックの2ゴールで同点に追いつき2-2とドローで決着した。



この試合で全北の2点目を決めたのは日本人選手だった。過去には浦和レッズユースでトップチームでもゴールを決めた経験を持つ邦本宜裕だ。彼の活躍もあり、G大阪は勝ち点3を獲得することができず。今大会で日本勢では初の引き分けとなってしまった。

浦和レッズユースに所属していた2013年に当時高校2年生だった邦本は、天皇杯の3回戦モンテディオ山形戦で16歳8日で途中出場からミドルシュートでゴールネットを揺らす。このゴールでエスクデロ競飛王が保持していた浦和の最年少得点記録を更新しており、今もこの記録は破られていない。

そんな邦本だったが、翌年にはユースを退団。2015年にはアビスパ福岡に加入し活躍するも、2017年に契約条項に違反する秩序風紀を乱す行為があったとして契約を解除されてしまう。2018年にはKリーグの慶南FCにて35試合出場5得点と結果を残し、翌年にはACLで対戦した鹿島アントラーズからもゴールを奪うなどアジアの舞台でも結果を残した。

昨季加入した全北現代でも定位置を獲得する。浦和時代からフィジカルやパンチ力のあるシュートは同年代に比べてレベルの違いを発揮していたが、韓国でのプレイ経験からさらにフィジカル面でも大きく成長。G大阪戦で放ったミドルシュートもDFに当たりコースが変わるものの、パワーのあるキックでねじ伏せたような得点だった。


もしこのまま浦和や福岡で活躍できていたら、東京オリンピックのメンバーにも選ばれていたかもしれない。現に当時から将来を嘱望され東京五輪の候補として期待を寄せられる。ただ韓国へ移籍し精神的にも肉体的にも鍛えられたことにより、サッカー選手としてより大きく成長したことだろう。ACLにも出場する韓国のトップチームで活躍する邦本は、東京オリンピック出場は叶わなかったが、いずれ日本代表にも選ばれる存在となるかもしれない。

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