アトレティコでブレイクしきれぬフェリックス photo/Getty Images
若手はクラブで結果を出せるか
ポルトガル代表が抱える若手選手たちは本当に豪華なのか。
EURO2020でもポルトガルの選手層は注目されていたが、結局チームを引っ張ったのは36歳のクリスティアーノ・ロナウドだった。
その一方で物足りないのが、前線で期待される1999年生まれ組の若手アタッカーたちだ。
2019年にベンフィカから1億2600万ユーロもの移籍金でアトレティコ・マドリードへ移籍したFWジョアン・フェリックスは1999年11月生まれの21歳だが、アトレティコでは思うように結果が出ていない。
今回のEUROでも途中出場から時折テクニックを見せていたが、決定的なプレイは出来なかった。アトレティコで伸び悩んでいるのは確かで、1億ユーロを超える移籍金に見合う活躍も出来ていない。ロナウドの後継者候補の1人として注目はされているが、そろそろクラブシーンで結果が欲しい。

レオンも高いポテンシャル誇るが…… photo/Getty Images
EURO2024までには世代交代を進めたい
今夏にバルセロナからウォルバーハンプトンにレンタル移籍することになったFWフランシスコ・トリンコンも同年12月生まれの21歳だが、まだバルセロナで定位置を確保するレベルではなかったのだろう。A代表でもデビューは経験しているのだが、まだ主力にはなっていない。トリンコンもやや成長スピードは遅いか。
2019年にミランへ移籍した同年6月生まれのFWラファエル・レオン(22)も少々物足りない。昨季はセリエAで6得点6アシストを記録するなど、輝きを放つ瞬間はある。しかしまだまだ波があり、今夏にミランを離れる噂もある。
レオンも2016年のU-17欧州選手権を制するなどアンダー世代から才能が評価されていたが、未だA代表ではデビューしていない。22歳を迎えており、こちらもそろそろ結果が欲しい。188mのサイズと馬力溢れるプレイは魅力的なのだが、まだロナウドの後継者とは呼べないだろう。
フランクフルトでFWアンドレ・シウバが覚醒したのは心強いが、ロナウドの穴をアンドレ・シウバだけで埋めていくことは出来ない。ロナウドが代表を去る際には、複数のアタッカーで穴を埋めていかなければならない。
1999年組の3人にも期待はかかっているが、ここ1、2年の働きは物足りない。遅くともEURO2024では主力になっていてほしい世代だが、彼らはクラブで結果を出していけるか。