レアルの得点源ベンゼマ photo/Getty Images
得点王争いの様相も変わる
クリスティアーノ・ロナウドは去り、ついに今夏にはリオネル・メッシもバルセロナからパリ・サンジェルマンへ移籍した。
リーガ・エスパニョーラの優勝争いはもちろんだが、今季からは新たな得点王争いも注目ポイントとなる。
候補者としてはレアル・マドリードFWカリム・ベンゼマ、アトレティコ・マドリードFWルイス・スアレスが有力か。
他にはバルセロナFWアントワーヌ・グリーズマン、セビージャで覚醒したモロッコ代表FWユセフ・エン・ネシリ、EURO2020でも活躍したレアル・ソシエダFWアレクサンデル・イサク、ビジャレアルFWジェラール・モレノも興味深い候補者となるだろう。

グリーズマンは得点数伸ばせるか photo/Getty Images
ようやく他のストライカーたちにもチャンスが
メッシ退団で大きく変わるのは、得点王に必要な数字だ。リーガでは2009-10シーズンから得点王が3人しか生まれていない。
ロナウドがレアルで3回、メッシが8回、もう1人はスアレスがバルセロナ時代に得点王のタイトルを獲得しているが、この期間は少なくとも30点以上奪わなければ得点王のタイトルは獲れなかった。そういう意味では異常な期間だったと言えよう。
2009-10シーズン以降、30点以下の得点数で得点王を獲得したのは2019-20シーズンのメッシ(25点)のみだ。
昨季はベンゼマとジェラール・モレノが23得点で得点ランク2位、スアレスが21得点で4位、セビージャのエン・ネシリが18得点で5位、ソシエダのイサクが17得点で6位だった。
おそらく今季からは25点奪えば得点王が見えてくるだろう。ロナウドもメッシもいないリーガで得点王争いはどう変わってくるのか。FW陣にはようやく個人賞を獲得するチャンスが巡ってきた。