昨シーズンは“1006分”の出場のみ 今後が不透明な日本代表...の画像はこちら >>

日本のエースは現状を打破できるか photo/Getty Images

まずは出場機会を得たい

オーストリアのレッドブル・ザルツブルクからイングランドのリヴァプールへステップアップを果たしたMF南野拓実。同選手には大きな期待を寄せられていたが、今季の出場数はゼロとなっている。

それでも、英『Liverpool Echo』によればプレミアリーグの次節に予定されているクリスタル・パレス戦で先発濃厚ともいわれており、ぜひ出場し監督からの信頼を得てもらいたい。

このように強豪クラブでの出場争いに悩まされている南野だが、ここ数年での出場機会の無さは少し危機的状況だ。昨シーズンは前半リヴァプール、後半はローンで同リーグのサウサンプトンへ移籍している。そこではある程度の出場機会を与えられたが、合計1006分しかピッチに立てていない。試合数に換算すれば年間で11試合だ。リヴァプールのような強豪クラブはリーグ戦に加え、国内でのカップ戦を2つ、そしてCLを合わせると60試合は超えてくるのだが、南野はその半分の試合にも出場できていない。今季の起用数にもよるが、真剣に移籍を検討すべきか。

また、これは代表にも関わってくる問題だ。南野は10番を背負う日本のエースだが、先日のオマーン戦、中国戦では怪我で出場はなかった。次のサウジアラビア戦、オーストラリア戦では出場できると予想できるが、彼がピッチに立つことで日本の攻撃は機能するのだろうか。

実際に9月の代表戦では左サイドに原口元気、古橋亨梧が起用されたが、まるで機能していなかった。クラブではそれぞれ別のポジションでプレイしている選手たちであるとはいえ、致命的な問題だ。
左サイドは右サイドの久保建英やトップ下の鎌田大地のような不動の存在はおらず、10月の代表戦では南野に期待が掛かる。

クラブでは出場機会に恵まれていない南野。幸いリヴァプールはそこまで選手層の厚いクラブではないため、ピッチに立つことは出来ると考えられるが、今季は結果を求められるシーズンとなるだろう(データは『WhoScored.com』より)。

編集部おすすめ