EURO2020にも出場したミュラー photo/Getty Images
経験が大舞台で活きてくる
レヴァークーゼン所属のMFフロリアン・ウィルツ、バイエルン所属のMFジャマール・ムシアラの2003年生まれコンビ、さらには2002年生まれのザルツブルクFWカリム・アデイェミが代表に入ってくるなど、ドイツ代表の若手タレントは驚くほど豪華だ。
しかし、彼らをまとめる頼もしいベテランも忘れてはならない。
一時はヨアヒム・レーヴ前監督の下で構想外となったが、今夏のEURO2020では復帰。EUROは悔しい結果に終わったものの、ミュラーへの信頼はハンジ・フリックに指揮官が代わった今も揺るがない。
米『ESPN』によれば、ドイツ代表MFカイ・ハフェルツはミュラーのことを「第3のアシスタントコーチ」と評している。この表現は適切だろう。
ミュラーは攻守両面の貢献度に加え、チームメイトを鼓舞する姿勢も高く評価されている。若手が増えるチームをピッチ内でまとめる存在として欠かせないのだ。
今月の代表戦で招集された選手のうち、1980年代生まれはFWマルコ・ロイス、ミュラー、GKマヌエル・ノイアーの3人のみ。ノイアーが守備を統率する存在ならば、ミュラーは中盤から前線の若手たちをまとめる絶対的な存在だ。
今季もバイエルンの方では全コンペティション合わせた11試合で4得点6アシストと結果を出しており、今のペースを維持できれば来年のワールドカップでも重要な存在となるだろう。
ドイツ代表復活へのカギを握るキーマンの1人であり、若手が増えているチームにはミュラーやノイアーのようなベテランが必要だ。