まさかの仰天プランにサンチョは付き合わされるのかも知れない photo/Getty Images
勿体ない
ニューカッスルのスティーブ・ブルース、トッテナムのヌーノ・エスピリト・サントと、既に5人の指揮官が解任された今季のプレミアリーグ。まだ11節終了時であり、シーズンの半分も来ていないわけだが、監督業の難しさを痛感することになった。
難しい立場に追い込まれているスールシャール監督だが、今季マンUへ加入したFWジェイドン・サンチョも指揮官同様にピンチだ。
ボルシア・ドルトムントから約112億円の移籍金で加わったサンチョ。サイドを主戦場とするアタッカーであり、ブルーノ・フェルナンデスらと共に攻撃をけん引する重要人物として期待されていた。しかし、現状では[3-5-2]へフォーメーションを変更したことから彼が得意とするサイドハーフが廃止されており、ドニー・ファン・デ・ベーク同様にポジションを失ってしまった。
移籍先を間違えた可能性のあるイングランド代表FWだが、どうやら新しいポジションに挑戦しているようだ。英『90min』によれば右ウイングバックをトレーニングで試しているようで、今後そのポジションで起用されるかも知れない。右WBを務めるアーロン・ワン・ビサカの攻撃時の貢献度の低さからこのコンバートが生まれたといわれており、サンチョは今後DFの選手としてプレイするようだ。
公式戦でのパフォーマンスを見ずに批判するのは早計かもしれないが、サンチョのWB起用は勿体ない。確かに高い位置を取ることの多いWBでサンチョを使えばドリブルやラストパスなど彼の強みをサイドで生かすことはできるが、守備や自陣での判断などを考えればコンバートするより新しい選手を獲得したほうが早い。また、サンチョの起用にこだわるのであれば、4バックに戻してサイドハーフを復活させるほうが効果的だ。
約112億円で獲得した選手の起用法が明確ではないマンU。