森保ジャパンで中心だった中島 photo/Getty Images
ビッグクラブにこだわる必要はないか
森保ジャパン発足後に10番を任されていた和製ファンタジスタは復活するだろうか。
今季よりポルトガルの古巣ポルティモネンセに復帰したFW中島翔哉は、6日に行われたベレネンセス戦で今季初得点を記録。
中島は2017年にFC東京からポルティモネンセへ移籍し、初年度からリーグ戦で二桁得点を記録。早々にブレイクを果たし、日本代表の次期エース候補と期待されるようになった。当時のパフォーマンスはポルトガル国内でも高く評価されることになり、その足技は日本人離れした凄さがあった。
ただ、その後のステップアップが思うように進まなかった。2019年になぜかカタールのアル・ドゥハイルに向かうことになり、欧州を離脱。半年後にはポルトガルの名門FCポルトへ移籍したものの、ここでは思うように出番を掴めなかった。最初のビッグクラブ挑戦は失敗に終わったのだ。
日本サッカー界にとって中島の躓きは痛かったが、中島のようなタイプの選手はビッグクラブにこだわる必要もないのかもしれない。
ポルティモネンセは中堅クラブだが、その環境下なら中島はチームの王様になることもできる。ビッグクラブで王様になるのは難しく、ポルティモネンセでのびのびとサッカーを楽しめるならば問題はない。元より中島は楽しいフットボールにこだわりを持っていたところがあり、ポルティモネンセでその感覚を取り戻せれば日本代表にもプラスとなるはずだ。
ここ2年ほどは迷走の時だったが、まだ来年のワールドカップまで時間はある。中島が再び楽しいサッカーを取り戻し、森保ジャパンの攻撃も面白いものにしてくれれば言うことなしだ。