当時マンCで大活躍だったヤヤ・トゥレ photo/Getty Images
プレミア史上最高の攻撃的MFの1人
当時の輝きは全盛期のフランク・ランパード、スティーブン・ジェラード、ダビド・シルバ、現マンチェスター・シティMFケビン・デ・ブライネをも超えていただろうか。
マンCにて攻撃的MFの完成系とも言えるパフォーマンスを2013-14シーズンに見せてくれたのが元コートジボワール代表MFヤヤ・トゥレだった。
バルセロナに所属していた際には負傷者が続出した影響からセンターバックを務めるなど、188cmのサイズを持つヤヤ・トゥレは守備的な役割もこなせる選手だ。しかしコートジボワール代表とマンCでは攻撃面の才能を活かすことが多く、中でも2013-14シーズンのパフォーマンスは圧巻だった。
何よりプレミアリーグで20得点を記録。これは当時リヴァプールFWルイス・スアレス(31得点)、同じくリヴァプールFWダニエル・スタリッジ(21得点)に次いで第3位の数字だった。マンCではFWセルヒオ・アグエロが17得点を奪っていたが、ヤヤ・トゥレはそれをも抑えてチーム最多得点者だったのだ。
さらにアシストの方もダビド・シルバと並んでチーム最多となる9アシストを記録。リーグ全体ではリヴァプールのジェラード(13アシスト)、スアレス(12アシスト)、サウサンプトンFWリッキー・ランバート(10アシスト)、マンチェスター・ユナイテッドFWウェイン・ルーニー(10アシスト)に次ぐ数字となっている。
チームではドリブル成功数もMFサミル・ナスリ、アグエロ(両者とも43回)に次いで2番目に多い42回を記録。パワーを活かして強引にボールを持ち運べるのもヤヤ・トゥレの強みで、当時のヤヤ・トゥレを1対1で抑えるのは極めて難しかった。加えてセットプレイのキッカーを担当する柔軟な技術も持ち合わせており、攻撃的MFとしては理想的だろう。
現在のプレミアリーグでもマンCのデ・ブライネやベルナルド・シウバ、マンUのブルーノ・フェルナンデス、チェルシーのメイソン・マウントなど攻撃面で違いを生むMFは存在するが、2013-14シーズンのヤヤ・トゥレに匹敵するプレイヤーはいないかもしれない(数字は『WhoScored』より)。