大迫とハイタッチするボージャン(左) photo/Getty Images
2022年シーズンにゴール量産となるか
17歳と19日でバルセロナデビューを飾ってから約15年。当時リオネル・メッシとも比較されていたFWボージャン・クルキッチがJリーグへ来てくれるなど誰が予想しただろうか。
当時バルセロナのカンテラ(下部組織)でゴールを量産していたボージャンへの期待は大きく、バルセロナでメッシの後継者的存在になるのではと考えられていた。しかし、メッシとの比較はボージャンにとって大きすぎるプレッシャーとなったことだろう。
バルセロナでは絶対的な存在になれず、イタリア、オランダ、イングランド、ドイツ、アメリカ、そして日本と様々なリーグでプレイする想定外のキャリアとなった。イングランドのストーク・シティ時代には2部での戦いも経験しており、エリートなキャリアとは言い難い。
しかし、オランダ『Voetvalzone』はボージャンが現在所属するヴィッセル神戸で笑顔を見せていると伝え、充実の2022年シーズンになるか注目している。
神戸ではボージャンのことをよく知るバルセロナOBのアンドレス・イニエスタ、セルジ・サンペールもいる。慣れないJリーグでプレイするうえで、2人の存在は大きいだろう。
ボージャンはストーク・シティで難しい時間を過ごしたが、その後移籍したアメリカ・MLSのモントリオール・インパクトでは29試合で7ゴールを挙げるなど復活へのきっかけを掴んだ。昨年のJ1でもミドルからゴールを奪っており、2022年シーズンはさらなる活躍が期待される。
同メディアも日本で再びボージャンがイニエスタからパスを受ける展開に驚いているが、イニエスタもボージャンの特長は完璧に頭に入っているはず。ボージャンはこれまでのキャリアでデビューした2007-08シーズンしかリーグ戦で二桁得点を達成したことがない。これはアメリカでも達成できなかったのだが、Jの舞台で達成できるのか。