アルゼンチン代表のカギ握るラウタロ photo/Getty Images
もう代表歴代得点ランクTOP10入り見えてきた
ゴンサロ・イグアイン、セルヒオ・アグエロ、カルロス・テベス、リオネル・メッシ。メッシは今もアルゼンチン代表の中心選手だが、この4名のアタッカーは2010年代のアルゼンチンを引っ張ってきた。
これほど強烈なアタッカー陣が揃うのもアルゼンチンならではだが、現在イグアイン、アグエロ、テベスをも超えんとする勢いを見せている新エースこそインテル所属のFWラウタロ・マルティネスだ。
今でも攻撃の中心はメッシだが、リオネル・スカローニ体制になってから最も得点を奪っているのはラウタロなのだ。もっともラウタロは代表でのほとんどの時間をスカローニ体制になってから過ごしているのだが、その得点数は19得点だ。スカローニ体制下に限ればメッシをも上回る(15得点)。
意外かもしれないが、ラウタロの代表得点数は早くもテベスを超えた。テベスはコパ・アメリカ4度、ワールドカップも2度出場しており、代表キャップ数は76試合を数える。しかし、得点数は13点とあまり多くない。
また、今のペースならラウタロはアグエロとイグアインを超えることも不可能ではない。昨年で現役を退いたアグエロはアルゼンチン代表歴代3位となる41得点(101試合)、イグアインは歴代6位となる31得点を記録している(75試合)。
まだ24歳のラウタロが今後も代表のエースとして君臨するならば、2人の得点数は超えられるのではないか。ひとまずあと3点奪えば、アルゼンチン代表歴代得点ランク9位タイのダニエル・パサレラ氏と故レオポルド・ルケ氏に並ぶことになる(22得点)。ラウタロの通算37試合で19得点はかなりのハイペースだ。
今年のカタール大会でも代表のエースになるのは確実で、メッシとのホットラインはアルゼンチンにとっての生命線となるだろう。親善試合だけでなくコパ・アメリカでも5得点を奪う勝負強さを見せるラウタロがカタール大会のキーマンだ。今年のワールドカップ得点王候補と言っても大袈裟ではないだろう。

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