バルサの中盤で輝き放つペドリ photo/Getty Images
すでにテクニシックは世界最高峰
ラス・パルマスに上手い若手がいる。話題になり始めたのは2019年頃だろうか。
バルセロナに合流したのは2020年からだが、ここまでの1シーズン半で才能は世界中に知れ渡った。今ではバルセロナ、スペイン代表における中盤のキーマンになっており、現在世界でもTOP10に入るテクニシャンと言っても大袈裟ではないかもしれない。
まだ19歳というのが恐ろしいところで、このまま順調に伸びれば近いうちにバロンドール候補にもなるのではないか。そんな予感を感じさせるだけの凄みがペドリにはある。
スペイン人選手では1960年にルイス・スアレス氏がバロンドールを獲得したのが最後となっており、スペインにとってはあまり馴染みある個人賞ではない。過去にはエミリオ・ブトラゲーニョ、ラウール・ゴンザレス、フェルナンド・トーレス、シャビ・エルナンデス、アンドレス・イニエスタらが最終候補に入ってきたが、トーレスやシャビらはリオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドに阻まれてしまった。時代が違えばバロンドール受賞もあり得ただろう。
しかしそのメッシ&ロナウド時代も終わりが近づいており、ここからはバロンドールも荒れてくると予想される。ペドリも有力な候補者になってくる可能性があり、21世紀最初のスペイン人バロンドール受賞者となるかもしれない。
同じスペインの若手ではバルセロナのFWアンス・ファティ(19)も注目を集めてきたが、怪我で出遅れている。今は完全にペドリが一歩か二歩リードしており、どんどん世界最高のMFへ近づいている。
果たしてペドリはどこまで伸びるのか。最近はイニエスタとの比較も加速しており、バルセロナとスペイン代表にタイトルをもたらせばバロンドールにも手が届くかもしれない。