デパイの未来はどうなるのか photo/Getty Images
現状は来季もバルセロナで戦う気満々のデパイ
今季のバルセロナでチーム得点王となったのは、リーグ戦28試合12ゴールを記録したオランダ代表FWメンフィス・デパイだ。やはりリオネル・メッシの抜けた穴を埋めるようなパフォーマンスを期待するのは酷だったものの、昨夏にバルセロナへと加入して以降、怪我などもありながら及第点の活躍は見せた。
バルセロナとしてはリヨンからフリーで加入し、低賃金を受け入れてくれたデパイとの契約に現状は満足しており、基本的に売却するつもりはないようだ。しかし絶対ではない。スペイン『SPORT』によれば、獲得が噂されているロベルト・レヴァンドフスキやリーズ・ユナイテッドのハフィーニャの獲得状況次第で、デパイの売却により約2000万ユーロを補填する可能性があるという。
さらに、同メディアはアーセナルがデパイの獲得に興味を示しているクラブの1つだと伝えている。アーセナルは2列目の選手が豊富な割に最前線の選手が不足しており、デパイが加入すれば恐らくCFとして起用されることが多くなるはずだ。
過去にはマンチェスター・ユナイテッドに在籍し、伝統の背番号7を預けられながらも1年半の在籍でリーグ戦わずか2ゴールという残念な結果に終わっていた。今のアーセナルであれば、ブカヨ・サカ、マルティン・ウーデゴー、ガブリエウ・マルティネッリ、エミール・スミス・ロウといったクリエイティブな選手たちが良質なチャンスを次々と作り出してくれるはず。彼らと良い連携を築くことができれば、CFに入ったデパイのゴール量産も夢ではない。
デパイ本人は自らのSNSで来季もバルサで戦う意志を明らかにしているため、現時点ではバルセロナ以外のチームでプレイするつもりなどさらさらないはずだが、昨夏にメッシの退団が決まったことを考えると何が起きるかはまだわからない。万が一バルセロナから売却されてしまうことが決まった場合、プレミアリーグにリベンジしたいと考えるのであれば、アーセナルは理想的な選択肢と言えるだろう。