泥臭く戦ってCLを制したレアル photo/Getty Images
今季も白い巨人は走り負けなかった
何度も逆境を跳ね返し、2021-22シーズンの欧州王者に輝いたレアル・マドリード。カリム・ベンゼマやルカ・モドリッチら一流プレイヤーのテクニックはもちろんだが、今のレアルで見逃せないのがフィジカル部分だ。
チャンピオンズリーグでは決勝トーナメントに入ってからパリ・サンジェルマン、チェルシー、マンチェスター・シティ、リヴァプールを撃破してきたが、レアルは最後まで走り負けなかった。スペイン『MARCA』はこのフィジカル部分を高く評価しており、今のレアルは単に上手い選手を集めた集団ではない。最後までファイトできる闘争心と、走り負けないスタミナを備えている。泥臭く戦えるのも現レアルの強みだろう。
そして今夏にはモナコからMFオーレリアン・チュアメニ、チェルシーからDFアントニオ・リュディガーを加えた。同メディアは2人も身体能力に強みがあり、レアルがさらにフィジカル面で強化されたと見る。
中盤から右サイドのウイングまでこなすフェデリコ・バルベルデも南米の選手らしい泥臭さがあり、若いエドゥアルド・カマヴィンガもファイトできる選手だ。サイドバックのダニエル・カルバハル、フェルランド・メンディも派手さはないが、守備面ではトップクラスだ。
ブレイクしたヴィニシウス・ジュニオールも縦への突破を実現するスピードに加え、守備面での貢献度も高い。このあたりは過去のブラジル人アタッカーとの違いか。
レアルのフィジカル強化はさらに加速し、新シーズンも戦える集団になっているはずと同メディアは期待をかける。圧倒的なテクニックでゲームを支配することもできれば、強豪相手には泥臭く戦って白星をもぎ取ることもできる。