ポルトガル代表でもプレイするヴィティーニャ photo/Getty Images
満を持してパリ・サンジェルマンへ
リオネル・メッシ、キリアン・ムバッペ、ネイマールら豪華攻撃陣を中盤からどう活かしていくのか。これはパリ・サンジェルマンにとって1つのテーマだ。
昨夏にはリヴァプールからMFジョルジニオ・ワイナルドゥムを迎えたが、フィットせず。さらに今夏はアンヘル・ディ・マリアがチームを離れる。中盤から攻撃にアクセントを加えられる選手は補強ポイントだった。
そこでパリが手を伸ばしたのがFCポルトのMFヴィティーニャだった。今年に入ってポルトガル代表デビューも果たしているヴィティーニャにパリは4150万ユーロの移籍金を支払っており、今夏もパリの資金力は相変わらずだ。
172cmと小柄な選手ではあるものの、ヴィティーニャは非常に足下の技術が高い。中盤の狭いエリアでも確実にボールを扱うことができ、左右両足を巧みに使って相手のプレスをかわすプレイを得意とする。ややアンドレス・イニエスタを思わせるスタイルだ。
昨季ポルトガル国内リーグでは66回のドリブルにトライし、失敗は僅か18回。成功率は72.2%となっており、データサイト『WhoScored』によればこの成功率は昨季のリーグNo.1だ。相手DFと正対したところからドリブルを仕掛けていくタイプではないものの、相手がボールを奪いにきたところをトラップ際でかわす術に長けている。
その評価はこの1年で大きく伸び、昨夏の段階では700万ユーロだった市場価値が今では3000万ユーロにまで上昇している。