2003-04シーズンのプレミアを制したアーセナルのメンバー photo/Getty Images
これだけ長期間リーグ制覇から遠のくと予想したか
圧巻だった2003-04シーズンの無敗優勝から、そろそろ20年の時が経とうとしている。アーセナルが再びプレミアリーグを制する日はいつになるのだろうか。
英『Football365』が改めて無敗優勝からの歩みを振り返っているが、1つはライバルクラブの存在が大きい。2004-05、2005-06シーズンを連覇したチェルシーは指揮官に野心たっぷりだったジョゼ・モウリーニョを迎え、圧倒的な資金力でスター選手を次々に獲得。
一方でアーセナルはスタジアム建設の費用問題もあり、なかなか大物補強に動けない時期があった。2005年には無敗優勝メンバーからMFパトリック・ヴィエラが去り、翌年にはFWデニス・ベルカンプ、MFロベール・ピレス、DFソル・キャンベル、ローレン、アシュリー・コールが退団。一部の選手は世代交代のタイミングにあったわけだが、無敗優勝から2年で主力メンバーから一気に抜けてしまった。
2007年にはFWティエリ・アンリ、MFフレドリク・リュングベリも去り、アーセナルはアーセン・ヴェンゲルの下でヤングスターが目立つチームへと変化した。攻撃的なフットボールは魅力的ではあったが、激戦のプレミアリーグを制すには不十分だった。
そしてマンチェスター・シティの躍進だ。またまた圧倒的な資金力を持つライバルが現れ、マンCにはFWエマニュエル・アデバヨール、MFサミル・ナスリなど主力プレイヤーが奪われた。マンCのフットボールは急速に進化し、今や世界トップクラスのクラブだ。彼らを捕まえるのは至難の業だ。
最大のチャンスは2015-16シーズンだったが、このシーズンはレスター・シティが奇跡を起こした。
そして迎える2022-23シーズン。同メディアは徐々に期待感は高まってきていると注目する。ブカヨ・サカ、ガブリエウ・マルティネッリ、マルティン・ウーデゴーなど若い逸材が集まっており、今後の育成と補強が上手く進めば光が見えるかもしれない。
新シーズンも成長の1年としたいところで、まずはトップ4入りだ。資金力を手にしたニューカッスルの動きも気になるところだが、ますます混沌とするプレミアリーグをアーセナルはいつ制覇できるだろうか。