現在のポルトに中島翔哉のポジションはない photo/Getty images
ピッチに立つことはできるのか
日本代表で10番を背負った男のキャリアはどうなってしまうのか。中島翔哉のことである。
FC東京で大きく名を揚げ、ポルティモネンセで海外キャリアをスタートさせた中島。その後は順調にステップアップし、ポルトガルを代表する強豪ポルトへ辿り着いた。しかしポルトでは継続したプレイタイムを得られず、アル・アインや古巣であるポルティモネンセに期限付き移籍している。
昨季はポルティモネンセに戻り、リーグ戦では22試合に出場して1ゴール2アシストを記録している。数字ではそれほどのインパクトは残せなかったが、これだけまとまったプレイタイムを得られたのは、リーグ戦で10ゴール10アシストを記録した17-18シーズン以来のことである。
そんな中島はこの夏保有元のポルトに戻った。ポルトガルメディア『OJOGO』によると、中島はポルトで選手登録されていないようだ。戦力外として扱われており、古巣であるポルティモネンセが獲得を希望したが、中島とポルトとの契約は2024年まで残っており、それが枷となって古巣復帰は実現しなかった。
欧州のマーケットは閉まってしまったが、同紙では中島が以前いたカタールやサウジアラビアの市場はまだ開いていると主張する。実際にカタールは15日、サウジアラビアは17日まで移籍することは可能だ。
日本代表復帰の声が高まる中島だが、プレイできなければサムライブルー復帰は難しい。ドリブル突破からのチャンスメイクは彼の十八番であったが、プレイできるクラブを見つけることはできるのだろうか。