モドリッチ、ベンゼマは長くレアルの攻撃を引っ張ってきた photo/Getty Images
気になるベテラン選手の今後
全体的に今夏のレアル・マドリードは静かだった。8000万ユーロでMFオーレリアン・チュアメニ、フリーでDFアントニオ・リュディガーを加えたが、当初期待されていたFWキリアン・ムバッペの獲得も実現することはなく、チュアメニとリュディガーの獲得が主な戦力補強となった。
では、来夏はどう動くだろうか。まだ来年の話をするには早すぎるかもしれないが、スペイン『MARCA』は準備を進めておくべきと主張する。
まずは2023年で契約が切れるベテラン選手たちだ。契約が2023年夏までとなっているのは、MFルカ・モドリッチ、トニ・クロース、FWカリム・ベンゼマだ。この3人は絶対的な主力ではあるが、全員30代に入っている。世代交代の可能性も考えておく必要があり、今季のパフォーマンス次第では来夏にも動かなければならない。
中堅世代ではMFダニ・セバージョス、FWマルコ・アセンシオの契約も来夏までとなっている他、2024年までの契約を結ぶFWエデン・アザールに関しても今季終了後に最終的な判断を下さなければならない。
結果は出ていないが、アセンシオとアザールは前線のバックアッパーだ。この2人が揃ってクラブを離れるならば、レアルの前線はさらに層が薄くなる。ベンゼマとの契約更新を含め、来夏は攻撃陣を中心に忙しい夏となるかもしれない。
攻撃の組み立てを支えるクロース&モドリッチも同じで、クロースに関しては契約を延長するか不透明だ。今夏に退団したカゼミロの後継者はチュアメニで埋まりそうな気配もあるが、今のレアルにモドリッチとクロースの役割をこなせる若手は見当たらない。
カゼミロが今夏に抜けたのは予想外だったところもあるが、今季のレアルは現状維持の夏といった印象が強い。昨季のリーグ制覇、チャンピオンズリーグ制覇のメンバーを軸とした構成に変化はなく、大きく動くとすれば来夏だ。
ベンゼマ、クロース、モドリッチはレアルにとって偉大すぎる世代であり、ここからどう世代交代へ動くのか楽しみだ。