マンチェスター・シティで躍動するフィル・フォーデン photo/Getty images
どこまで成長を続けるのか
マンチェスター・ダービーにてマンチェスター・ユナイテッドを破ったマンチェスター・シティ。前半だけで4-0と大きなリードを得ると、後半にも攻勢を仕掛け6-3で勝利している。
その中心にいたのは2人の22歳だ。アーリング・ハーランドとフィル・フォーデンのことである。ハーランドはホームでのリーグ戦3試合連続となるハットトリックを達成し、フォーデンも続くように3ゴールを決めた。英『Manchester Evening News』によると、ユナイテッド戦での2点目が、フォーデンのシティでの通算50ゴール目であり、22歳と127日でこの記録を達成した。現パリ・サンジェルマンのリオネル・メッシは当時ジョゼップ・グアルディオラが率いるバルセロナでフォーデンのようにチームの中心におり、22歳と164日で50ゴ―ルに到達したという。フォーデンは37日先に50ゴールを決めており、英紙はフォーデンと若かりし頃のメッシを比較している。
フォーデンとメッシの共通点でいえばレフティなどいくつかあるが、その一つは複数のポジションでプレイできるユーティリティ性だろう。フォーデンはシティで左ウイング、センターフォワード、右ウイング、インサイドハーフで起用されており、ダービーでは利き足と逆サイドになる右ウイングで先発した。今季はリヤド・マフレズに代わって右ウイングを務めることが多く、ペップの中での序列はすでにフォーデンが一番なのかもしれない。
「昨シーズン、彼はストライカーとして多くの試合に出場したが、最終的には攻撃的MFとしてプレイすることになるだろう。ボックス付近での彼は信じられないほどのセンスを持っている」
英『Manchester Evening News』ではペップが、今後フォーデンが中盤で起用されることが増えると発言している。現在は前線3トップで起用されているが、それは中盤にクオリティの高い選手が揃っているからであり、彼らが抜けることになればフォーデンのポジションを下げたいと考えているのだろう。
英『The Athletic』によると、シティはフォーデンに新契約の提示を予定しており、合意となれば2027年までの契約が結ばれることになる。合意に近づいているようで、今後クラブから発表があるだろう。
デビュー時期が早いこともあってまだフォーデンは22歳だ。トップチームではすでに180試合に出場しており、51ゴール35アシストを記録している。他クラブから選手を獲得することが多いシティでは珍しい生え抜きであり、順調すぎるほどに成長を続けている。ダービーではハットトリック達成とサポーターの記憶に残る選手となっており、これからどのようなプレイヤーになるのだろうか注目だ。