バルセロナでのシャビの成績は思ったよりも悪い photo/Getty images
疑惑の声が挙がってきている
現役時代は選手としてバルセロナでプレイしたシャビ・エルナンデス。現ヴィッセル神戸のアンドレアス・イニエスタ、セルヒオ・ブスケッツと中盤でトリオを組み、数々の栄光を掴んだ。
前監督のロナウド・クーマンからバルセロナを引き継ぎ、古巣を復活させた。リオネル・メッシがいない中でどう戦うのか模索し、昨季はリーグ戦2位でフィニッシュしCL出場権を確保した。
そして今夏大型補強を行う。ロベルト・レヴァンドフスキ、ジュール・クンデとタレントを続々と獲得し、チームは確実に強化された。その成果は出ており、レアル・マドリードとのエル・クラシコまではリーグ戦で無敗を継続。8試合で失点はわずかに1という素晴らしい成績だった。
しかしCLが始まるとバイエルン・ミュンヘンやインテルといった強豪クラブに苦戦。前述したレアルとのエル・クラシコでは3-1での敗戦と最大のライバルに大きな差を見せつけられることに。
西『MARCA』によると、敗れたクラシコがシャビにとってバルセロナを率いて50試合目だったようだ。戦績は28勝11分11敗で思ったほど勝てていない。
同メディアでは過去のバルセロナ指揮官の最初の50戦の成績も掲載している。
この数字は平等ではなく、当時の選手に依存する。もちろん過去のバルセロナにはリオネル・メッシがいるが、今はいない。
だが今のバルセロナはシャビの希望する選手をできるだけ獲得しており、スカッドはかなり充実している。世界最高峰のストライカー、両ウイングにはテクニックとスピードがあるアタッカーを揃え、中盤では期待の若手2人が躍動。守護神にはドイツ代表GKがいる。それでも勝てないとなれば指揮官の手腕に疑惑の声が届いてもおかしくはない。
酷評されていたクーマンよりもシャビの最初の50試合の成績は悪い。大型補強を行ったばかりでこれからチームは成熟するといえるが、シャビのバルセロナでの監督キャリアは突然終わることになっても不思議ではない。