トッテナムの右サイドを支配したレノン(写真手前) photo/Getty Images
右のレノン、左のベイルは魅力たっぷりだった
スポルティングCPやフランクフルトとの激闘を切り抜け、何とか今季のチャンピオンズリーグ決勝トーナメントに駒を進めたトッテナム。ベスト16の対戦相手は、昨季のセリエA王者ミランだ。
このカードといえば、2010-11シーズンのベスト16でも実現している。2試合合計1-0でトッテナムがベスト8に駒を進めたのだが、当時のゲームでピーター・クラウチの決勝ゴールをアシストしたのは快速FWアーロン・レノンだった。
英『BBC』によると、そのレノンが今月15日に現役引退の意向を固めた。
レノンは右サイドを中心に爆発的なスピードでのドリブル突破を得意としていたアタッカーで、当時のトッテナムは左にガレス・ベイルがいた。右のレノン、左のベイルにワクワクしていたサポーターは多いだろう。
グループステージのインテル戦ではベイルの超高速ドリブル突破が炸裂し、ベスト16のミラン戦ではレノンが見せた。他にもテクニシャンのラファエル・ファン・デル・ファールト、若かったルカ・モドリッチらタレントが揃っており、当時のハリー・レドナップ率いるトッテナムは大きな可能性を感じさせるチームに仕上がっていた。
レノンは2015年にトッテナムを離れてからエヴァートン、バーンリー、トルコのカイセリスポル、再びバーンリーと契約してきたが、今夏に退団してフリーとなっていた。
35歳でスパイクを脱ぐこととなったが、あのレノンの高速ドリブルはトッテナムサポーターの心に強く刻まれていることだろう。