レアルで活躍したエジル photo/Getty Images
ドイツが生んだ天才チャンスメイカーのキャリア
22日、元ドイツ代表MFメスト・エジルが現役引退を表明した。
キャリアの中でも最高の状態にあったのは、やはりレアル・マドリード在籍時だろう。
その活躍を受け、スペイン『as』はエジル、ウェズレイ・スナイデル、ルカ・モドリッチ、ハメス・ロドリゲス、イスコの中で最高のチャンスメイカーは誰かと問いかけている。いずれもレアルで活躍してきた名MFであり、モドリッチは今も主力として活躍を続けている。
全員同じタイプというわけではないが、アシスト数からエジルを評価するファンも多いのではないか。当時はクリスティアーノ・ロナウドと抜群の連携を見せており、ジョゼ・モウリーニョに率いられた当時のレアルはクラブ史上最高クラスの攻撃力を誇っていた。
スナイデルはその後インテルでモウリーニョとタッグを組んで3冠を達成しており、スナイデルもモウリーニョの監督史を振り返るうえで欠かせないチャンスメイカーだ。エジルかスナイデルか、このあたりは評価が難しいか。
エジルはアーセナルでプレイしていた2015-16シーズンにリーグ戦19アシストを記録し、チャンスメイク数はこのシーズンだけで146回を数えた。このチャンスメイク数は、データサイト『Opta』が集計を取り始めてからではプレミアリーグ最多の数字だという。
2019-20シーズンのマンチェスター・シティMFケビン・デ・ブライネ(136回)、2015-16シーズンのウェストハムMFディミトリ・パイェ(119回)の数字をも上回っており、デ・ブライネをも超えてくるあたりはさすがエジルといったところか。
21世紀を代表するチャンスメイカーなのは確かで、レアル時代とアーセナル時代、ドイツ代表でのパフォーマンスは別格だったと言える。
現在のモドリッチも人気だが、レアルでのピーク時のパフォーマンスではエジルの方が上かもしれない。