シティで様々な役割をこなすストーンズ photo/Getty Images
ついに絶対的な地位を確立した
ジョゼップ・グアルディオラがマンチェスター・シティの指揮官に就任した当初、DFジョン・ストーンズを元バルセロナDFジェラール・ピケと比較する意見が出ていた。センターバックとして高い足下の技術を持つ部分が共通点として評価されたのだ。
しかし、シティはアイメリック・ラポルトやルベン・ディアスなど一線級のCBを次々と補強し、そのたびにストーンズの立場は揺れてきた。シティにて絶対的な地位を築けていたわけではない。
それが今季は大きく変わった。サイドバック、ボランチなど複数の役割をこなすようになり、シーズン途中からは状況に合わせてボランチとCBを兼務する万能DFとしてチームに欠かせぬ戦力となった。
さらには高い足下の技術を活かし、攻撃時には前線へ顔を出す機会も増えている。その姿から、英『The Guardian』はストーンズを「バーンズリーのベッケンバウアー」とまで呼んでいる。
以前はバーンズリー出身のストーンズを「バーンズリーのピケ」、守備的MFに入った際は「バーンズリーのブスケッツ」なんて呼び名もあった。それがさらに変化し、往年の名リベロであるベッケンバウアー氏と重ねる声が出てくるとは想定外だったか。
ストーンズは若い頃より、コーチに中盤でもプレイできると言われてきたという。当時は自信がなかったそうだが、今は複数の役割を楽しめていると語っている。
「昔、多くのコーチが中盤でプレイできると言ってくれた。でも、自信がなかったんだ。
やや時間はかかったが、ストーンズはグアルディオラの下で万能DFへと進化した。今の役割はディアスやラポルトには少々難しいところがあり、ストーンズはグアルディオラの下で絶対的な地位を築いている。