リーベル・プレートを指揮するのはデミチェリス photo/Getty Images
引退後すぐに指導者の道へ進む人材が多い
現在アルゼンチン国内リーグで首位を快走する名門リーベル・プレートを指揮しているのは、元アルゼンチン代表DFマルティン・デミチェリスだ。
まだ42歳と指導者の中では若手に入るデミチェリスは、マラガでアシスタントコーチを経験してからバイエルンのセカンドチームなどを指揮してきた。
デミチェリスだけではない。2000年代よりアルゼンチン代表を支えてきた名手たちが続々と国内で指導者の道に進んでいるのだ。
CAロサリオ・セントラルの指揮官はキリ・ゴンザレス、ニューウェルズ・オールドボーイズはガブリエル・エインセ、アルヘンティノスはガブリエウ・ミリート、ラシン・クラブはフェルナンド・ガゴが率いる。
キリ・ゴンザレスはスペインのレアル・サラゴサやバレンシア、イタリアのインテルなどで活躍。エインセはレアル・マドリードやマンチェスター・ユナイテッドで最終ラインの一角を務めてきたハードなDFであり、ミリートはバルセロナでもプレイしたセンターバックだ。引退後はアルゼンチンのエストゥディアンテス、インデペンディエンテ、チリのオヒギンスでも指揮を務めており、こちらも指導者の道へ進むのは早かった。
ガゴもレアル・マドリードでプレイしてきたMFで、いずれも経歴は豪華だ。米『ESPN』はブラジル人選手たちに比べ、アルゼンチンはOBが指導者の道へ積極的に進んでいると両国を比較しており、豪華な現役時代を過ごしてきた彼らが名将になるか注目している。
U-20アルゼンチン代表はハビエル・マスチェラーノが指揮しており、マスチェラーノもリヴァプールやバルセロナでプレイした名DFだ。こうした経験を若い選手へ伝えられるのは大きく、ここから欧州ビッグクラブを指揮する者が出てくれば理想的か。