インテル・マイアミで活躍するメッシ photo/Getty Images
まだまだ戦術面はMLSの課題か
アメリカのインテル・マイアミでさっそくリオネル・メッシ劇場が始まった。
デビュー戦となった22日のクルス・アスルとのカップ戦でフリーキックからゴールを奪うと、26日のアトランタ・ユナイテッド戦では圧巻の2ゴール1アシストを記録。
チームも連勝と波に乗るが、MLSのDFたちはメッシを抑えられないのだろうか。インテル・マイアミで目立つのは、メッシと同じく今夏チームに加わったMFセルヒオ・ブスケッツの存在だ。
昨季までバルセロナでプレイしてきたブスケッツは超一流のボランチであり、アトランタ・ユナイテッドもブスケッツに自由を与えすぎていた。ブスケッツとメッシの関係から次々とチャンスが生まれており、このラインを止めなければ危険だ。
だが、デビューからの2試合を見る限りMLSのクラブがメッシとブスケッツのラインを封じるのは困難だろう。メッシも全盛期のスピードを失っているかもしれないが、やはり動き出しのタイミングは一級品だ。そこに素早くパスを通してくるブスケッツのビジョンと技術もハイレベルで、MLSの守備陣はこれに全く対応できていない。
MLSには屈強なDFもいるが、身体能力だけでメッシを止めるのは難しい。英『Daily Mirror』はメッシとブスケッツのおかげでMLSがイージーなコンペティションに見えると取り上げているが、やはり戦術的なところはMLSの課題だろう。ブスケッツのところにもプレスがかかっていないケースが散見されるが、各クラブはどう対策してくるのか。