アル・イテハドへ移籍したベンゼマ photo/Getty Images
期限を欧州と同じにするべきとアルテタ
欧州の移籍市場が開いているのは9月1日までであり、まもなく閉幕だ。
今夏は多くの選手たちが、欧州からサウジ・プロフェッショナルリーグへと旅立った。
多くのクラブがサウジからの引き抜きの影響を受けたが、9月1日以降もサウジ・マネーの脅威は終わらない。サウジアラビアリーグの移籍期限は欧州と異なり、9月20日に設定されており、欧州のマーケットが閉まったあとも選手を引き抜かれる可能性があるのだ。
これを不服とする声はあるようで、英『Daily Mail』によれば、アーセナルのミケル・アルテタ監督もそのひとりだ。アルテタは取引完了までさらに2週間半ほどあることは公平かとの問いに「いいや。今は競合相手だからね」と答えている。プロリーグの期限を欧州に合わせるべきかと質問されると「それが私の意見。そのとおりだ」と答えた。
アーセナルはサウジアラビアのクラブに選手を取られたことはなく、ガブリエウ・マガリャンイスやトーマス・パルティに噂があったのみだ。これに関して、アルテタは「原則的には(オファーは)検討しないことになるだろう」と答えている。しかし、選手の移籍は監督の意思決定だけで行われるものではなく、選手自身や代理人、クラブの上層部、ときには選手の家族など、多くの人々が関わっているため、何が起こるかはわからない。
「私はクラブのために決断を下すことはできない。
移籍のウィンドウが閉じられたあとに選手を失えば不安定になるかとの問いには「そうだ。完全にイエスだ」と答えたアルテタ監督。リヴァプールのユルゲン・クロップ監督もモハメド・サラーへの執拗なオファーに辟易しているようだが、サウジリーグの脅威は移籍市場が閉まったあともしばらく続くようだ。