すばらしい一体感が今季のジローナを覆っている photo/Getty Images
総得点29はリーグトップ
ラ・リーガで台風の目となっているクラブがある。リーグ戦12試合、約3分の1を消化して首位に立っているジローナだ。
第8節のレアル・マドリードとの首位攻防戦では0-3と完敗を喫して今季初の黒星となったものの、その後はリーグ4連勝を飾り、勢いをキープ。多くのビッグクラブが“格下”相手にポイントを落としている間に、再びジローナが単独首位に立った。
ここまで10勝1分1敗のジローナは、試合内容もセンセーショナルだ。パスを繋ぐポゼッションサッカーを志向し、総得点29はバルセロナやレアル・マドリード、今季好調のFWアルバロ・モラタやFWアントワーヌ・グリーズマンを擁するアトレティコ・マドリードをも上回る。
スペインのラジオ局『RAC1』によると、予想外の好調をキープするジローナは今季の目標を残留から欧州カップ戦の出場圏内の“6位以内”に上方修正するようだ。ジローナのスポーツディレクターを務めるキケ・カルセルは今の状況について「大きな夢を持てることを証明している」と述べ、目標を「トップ6でフィニッシュすること」と断言した。
リーグ序盤の大きなサプライズとなっているジローナ。まだバルセロナやアトレティコ・マドリードといった上位陣との対戦が控えているが、今のジローナはビッグクラブ相手にも引けを取らない戦いができるのではないかという期待を抱かせてくれる。少なくとも“6位以内”という目標は決して夢のような話ではなく、十分現実的なのは間違いない。