16強進出を喜ぶ甲府の選手たち photo/Getty Images
後半追い上げられるも逃げ切った
ACL第6節が各地で行われ、グループHのヴァンフォーレ甲府はアウェイでブリーラム・ユナイテッドと対戦した。
試合は30℃という猛暑の中キックオフ。
追加点も甲府だった。38分、左サイドからのクロスから相手に跳ね返りゴール前の混戦に。この混戦のなかウタカが冷静に左隅に蹴ってネットを揺らす。
甲府は、激しいプレスからのショートカウンターが機能し、攻撃のリズムを作っていた。43分には、コーナーキックからウタカの目の前にボールが転がる、これも冷静に流し込み、甲府が試合をほぼ決定付ける3点目を奪うことに成功した。
この勢いのまま後半を戦いたかったが、後半は一転してブリーラムが優勢の展開となる。立ち上がりの48分にディフェンスラインの裏をつかれて失点。さらに、53分に甲府はペナルティエリア内で井上詩音のハンドを取られPKに。このPKをゴール右隅に決められてしまい1点差に詰め寄られる。
その後は一進一退の展開が続くが、そのままスコアは動かず試合は終了した。
この結果、甲府はグループHを首位でグループステージを突破。アウェイまで駆けつけた約500人の甲府サポーターにJ2勢として初のACL16強進出という一足早いクリスマスプレゼントを贈ることに成功した。
試合後、甲府の篠田監督は「日本を代表して誇りを持って選手は走ってくれました。とても難しい試合、ACLだが、彼らは真摯にボールに向かい、相手に向き合って、勝ち得た結果だと思います」と試合を振り返った。
長谷川元希は「グループステージ突破はできたが、いろいろな反省がある。ブリーラムは中2日であれだけやってきた。その中で僕たちもリスペクトしてやれた。次のステージに進むことができたことをうれしく思っています」とコメントした。
なお、ACL東地区の決勝ラウンドは来年の2月に予定されており、アジアを舞台にした甲府の戦いは続く。