モラタも今季は絶好調 photo/Getty Images
リーグ順位は5位と伸び悩む
ここまでラ・リーガ第19節までを消化し、12勝2分5敗で5位に位置しているアトレティコ・マドリード。当初は戦力的に優勝を狙えるとの期待もあったが、気付けば首位レアル・マドリード&2位ジローナとは10ポイントの勝ち点差がついてしまった。
アトレティコはここまでリーグ戦で39ゴールを奪っているが、これは40ゴールのレアル・マドリード、46ゴールのジローナに次いでリーグ3番目に多い数字だ。得点数に関しては問題ない。
しかも特長的なのが決定率だ。アトレティコは、ここまでチーム全体のシュート数が241本となっており、意外にもこれはリーグで9番目の数字なのだ。最も多く打っているのはバルセロナで320本、レアル・マドリードが2番目に多い316本だ。
アトレティコは241本のうち104本が枠を捉えており、シュートが枠に飛んでいる割合は43.15%だ。データサイト『WhoScored』によれば、これは欧州5大リーグで最高の精度だという。
ここまでFWアルバロ・モラタが12ゴール、アントワーヌ・グリーズマンが11ゴールを挙げており、2人ともリーグ得点ランクTOP5に入っている。少ないチャンスを活かしていくディエゴ・シメオネらしい攻撃と言えよう。
一方で残念なのが守備だ。これがシメオネ流最大の強みだったはずだが、すでに23失点を喫している。レアル・マドリードが11失点に抑えていることを考えると、この数字はアトレティコらしくないか。
攻撃の精度を考えればリーグの頂点を狙うことも可能なはずだが、失点を抑えられないまま勝ち点を取りこぼす展開が目立っている。