今シーズンも抜群の存在感を見せている photo/Getty Images
試合は負けるも得点を記録
アトレティコ・マドリードに所属するフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマン(32)は偉大な記録を更新した。
グリーズマン擁するアトレティコは10日にスペイン・スーパーカップ準決勝でレアル・マドリードと対戦。
グリーズマンはチームを勝利に導くことはできなかったが、この試合で1ゴールを記録。この得点によりアトレティコでの通算174ゴール目をマークした。これでルイス・アラゴネス氏が持っていた歴代最多得点記録を1ゴール上回り、記録を更新した。
歴代最多得点選手となったグリーズマンを英『BBC』でも称賛しており、同選手の「才能」と「多才さ」を絶賛している。
「グリーズマンをエリートに位置づける際の難しさの1つは、彼を選手として定義するのが非常に難しいことだ。彼はターゲットとなるセンターフォワードでもウインガーでもないが、両方の役割を果たすことが多い。彼はシャドーストライカーでも背番号10番の司令塔でもない。彼は現在、攻撃的MFと言えるかもしれないが、自陣のPA内の守備を含め、その時々で必要とされるあらゆるポジションをカバーできる知性、スタミナ、そして謙虚さを備えている人物だ」
「グリーズマンがアトレティコのディエゴ・シメオネ監督に愛される理由はここにある。シメオネ監督は何よりもハードワークを重視し、ジョアン・フェリックスのようなチームのために膝を汚す覚悟のない選手には、どんなに才能があっても容赦なく背を向ける」
「グリーズマンには多くの才能がある。彼は鋭いパサーであり、試合を読む洞察力があり、優れたフィニッシャーであり、疲れ知らずの努力家である。マークを外す素早い動き、空中戦の巧みさ、強烈なタックルなど、グリーズマンに求められる資質はほぼすべて備わっている。
「しかしそれは世界最高のストライカー、司令塔、ウインガーについて語られるとき、彼が見過ごされていることを意味する。なぜなら彼は同時にそれらすべてを兼ね備えているが、実際にはそのどれでもないからだ」
グリーズマンは、前線で決定的な仕事もできれば、中盤で試合を組み立てることもできる万能型の選手だ。サッカーIQも高く、フランス代表でも同選手がいるかどうかでサッカーが大きく変わるほどの存在だ。
32歳を迎え、ベテランの域に入ってきたグリーズマンは今シーズン公式戦27試合に出場し17ゴール4アシストをマークしている。